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せんせーとわたしのアーク・ファイブ
author:海水晶, category:-, 23:59
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せんせーとわたしのアーク・ファイブ
(今日の最強カード:《覇王龍ズァーク》)

今こそ一つにぃ! ぼくはディメンション・ボックスで手に入れた《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》と《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》と《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の四体を束ねる! 統合召喚! 《覇王龍ズァーク》!
「ははー? せんせー? どーやって四体のドラゴンを出したのでしょーかー?」
え? どうやってもなにも……ペンデュラム召喚の超展開力をフルに使えば、《覇王龍ズァーク》くらいは1ターンで出せるはずだよ。
「ははー。しかしですねー、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》と《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》と《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の素材も用意しますとー、五体ペンデュラム召喚しても足りないと思うのですよー」

ふむふむ。まあ、確かに普通に出すのは難しいモンスターだね。しかしいざ出せば強力極まりないよ。まず、特殊召喚した時点で1の効果発動。相手フィールドのカードをすべて破壊! しかも攻撃力4000! この時点で勝利はほぼ決まったも同然だね。

「《裁きの龍》でいーですかねー」
まあ、手間を考えればそういう意見も出てくるかな。《裁きの龍》は複数並ぶこともあるからね。しかし《覇王龍ズァーク》にはさらなる効果もある。2の効果で、相手の効果対象にならず相手の効果で破壊されない。つまり《マジェスペクター・ズァーク》というわけだ。
「ははー。四体の龍が並んだ時に破壊されると思うのですよー」
おや。大型モンスター好きかつドラゴン好きのきみにしてはなぜか否定的な意見ばかりだね。ツンデレかな? しかししかし、覇王龍には3の効果もある! 戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキまたはエクストラデッキから覇王眷竜一体を特殊召喚できる! 今OCGに存在するのは《覇王眷竜ダークヴルム》だけだけど、すでに《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》のOCG化が決定している。《覇王眷竜オッドアイズ》、《覇王眷竜ダーク・リベリオン》、《覇王眷竜クリアウィング》も登場すれば、さらに選択肢は増え、さまざまな効果の使い分けができるに違いないよ! 大型モンスターが呼ぶ大型モンスター! まさにロマンの集大成だね!
「そーですねー。しかし、ロマンは叶わないのですよー」
おやおや、またも否定意見か。どうしたのかな。外の世界で悪意でも吸い込んできたのかな。
「せんせー? 《覇王龍ズァーク》は1の効果で相手フィールドをすべて破壊するのでしょー? そーしますとー、相手モンスターを戦闘で破壊できなくなるのですよー」
……まあ、それは次のターン以降でもいいんじゃないかな。なにもそんなに焦らなくとも。
「ははー。相手のターンに倒されなければいーですねー」
まあ、マジェスペクター耐性持ちの攻撃力4000だからね。倒したくとも倒せず裏守備エンドしてくることは十分に考えられる。
「《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を出せば倒せると思うのですけどー」

……。まあ、それは、ほら。《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》がいれば大体のことは解決して当然というかだね。
「ふむー。《覇王龍ズァーク》には4の効果もあるよーですねー。モンスターゾーンで破壊されるとペンデュラムゾーンに行くのですかー」
そう! そうだ! そして《覇王龍ズァーク》はペンデュラム効果も強い! 倒されてもただでは終わらないよ!
「せんせー? 《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》は戦闘破壊した相手モンスターの効果を発動させないのですけどー」
……。
「ペンデュラムゾーンに行かせず、そのままエクストラデッキに送れますねー」
……。
「しかも《覇王龍ズァーク》は融合召喚でしか特殊召喚できませんからー、ペンデュラム召喚で復活することもありませんねー。わたしは《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を使うのですよー」
……。いいだろう。その点についてはデュエルで決着をつけるとして、一応ペンデュラム効果の話もしておこう。まず1の効果で、相手フィールドの融合・シンクロ・エクシーズモンスターはモンスター効果を発動できなくなる。
「ははー? 強力な効果ですねー」
ははは、まったくだね。実はモンスター効果よりもペンデュラム効果がメインじゃないかと思うくらいだ。そして2のペンデュラム効果。1ターンに一度、ドローフェイズ以外で相手がデッキのカードを手札に加えた時、それを破壊する。特定のカードを手に入れる効果はメインフェイズでしか使用できないことも多く、なかなか強力な縛りだ。
「ふむー。エクストラデッキから直接ペンデュラムゾーンに置けますとー、強力なカードですかねー」
残念ながらそんな方法はないかな。モンスターゾーンに一度統合召喚する必要がある。しかし、モンスター効果自体も決して悪いものじゃないはずだよ。きみが使いたがるタイプのモンスターではないのかな?
「せんせー? たしかに《覇王龍ズァーク》は強力なのですよー?」
お、強力であることを認めたね。
「しかしですねー、素材が重すぎますしー、そもそも素材を特殊召喚する場所が存在しないのですよー。……存在しないのですよー!」
おおっと。どうしたのかな。別に無理に四龍を揃えなくても、なんなら融合モンスターは《ドラゴンに乗るワイバーン》あたりを《簡易融合》で出してもいいんだよ。それに《轟雷帝ザボルグ》+《龍の鏡》という裏技もある。無理をしてアニメ再現にこだわることはない。

「そーいう問題ではないのですよー! そもそもアニメの再現ができないのですよー! わたしはエクストラモンスターゾーンなんて認めないのですよー!」
……ああ。そっちか。なるほど。ズァーク自体に不満があるわけではないんだね。
「わたしは断固マスタールール4を認めないのですよー!」
うん。正確には新マスタールールだから、認められなくても誰も困らないかな。なるほど、そういうことか……。しかし心配はいらないよ。
「ふむー? マスタールール3の延命が決まったのですかねー?」
いや。マスタールール3は今日死ぬ。正確には明日が来た瞬間死ぬ。それを避けるには迫り来る明日を倒すしかないけど、いまだそれを達成した人間はいない。つまり、今日でお別れだ。三年間ありがとう、マスタールール3。先攻ドロー廃止と聞いた時は、絶対に後攻有利のデュエルが始まると思っていたよ。
「嫌なのですよー! わたしは死んでほしくないのですよー!」
きみが何と言おうと死ぬものは死ぬんだ! これはもう決まった未来。大体、きみが死んでほしくないのはマスタールール3じゃなく、ルール変更によって使いづらくなるカードのほうじゃないのかな。
「そーなのですよー! 外の世界で三箱買ったペンデュラム・エボリューションが息をしていなかったのですよー!」
いや、まだ途切れ途切れにではあるけど、生きているはずだよ。明日を迎えられるかはともかく。
「リンク召喚を組み込んで強力なデッキにするはずだったのですよーっ!」
……リンク召喚の情報と同時に新マスタールールの情報も出ていたはずなんだけど。気にしていなかったのかな。
「ペンデュラムが使えなくなるとは知らなかったのですよー」
うん。使えなくなったりはしないよ。ただ、ちょっと魔法&罠ゾーンを圧迫したり、復活枠が一名様限りになったりするだけだ。何度でも復活する機能自体は変わらないよ。
「いーえ、変わりすぎなのですよー! 何度でも何体でも復活するのがペンデュラム召喚! そしてペンデュラム融合、ペンデュラムシンクロ、ペンデュラムエクシーズに繋げるのがペンデュラムデッキの真価! それができなくなってはペンデュラムの意味がなくなるのですよー!」
……しかし、なんだろう。今はそう言っているけど、数か月もすればきみは『ペンデュラムリンクなのですよー!』とリンク召喚まじりのペンデュラムデッキを使っているんじゃないかとぼくは思うよ。
「たしかにリンク召喚は面白そーですけどー、ペンデュラム召喚を破壊されてはたまらないのですよー!」
しかし破壊されても復活するのがペンデュラム召喚じゃないかな。
「そーいうことを言っているのではないのですよー!」
怒られた……。
「仕方ありませんねー。こーなれば、今日だけでも《覇王龍ズァーク》を使ってみるのですよー。外の世界のペンデュラム・エボリューションを開封してくるのですよー」
おっと、待った。外の世界に行く必要はないよ。きみには今日この場に現れた時点で新たな機能が導入されているからね。
「ほほー? 聞いていないのですよー?」
リンク召喚の導入に先駆けて、きみの精神がこのピンポイントレッスンに滞在している間も、外の肉体と精神リンクできるように新機能が付け加えられている。つまり、幽体離脱しながら肉体を自在に操れるようになったのさ!
「ほほー。なぜ導入したのかわからない機能ですねー。それではー、ためしにストラクチャーデッキを開封してみるのですよー」
そのストラクチャーデッキには《虹彩の魔術師》たちの、四龍の代わりになる魔術師と《アストログラフ・マジシャン》に《クロノグラフ・マジシャン》が入っているはず。それを使えば《覇王龍ズァーク》はそう無理なく出せるはずだね。

「ふむー。四龍魔術師はすべてレベル4ですからー、ランク4を中心にすればいーですかねー?」
それが無難だね。それこそ《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》だって出せるようになるし……。《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の代わりになる《黒牙の魔術師》はなかなか使い勝手の良いペンデュラム効果とスケールを持っているから、エクシーズ召喚先は《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》にせずとも良さそうだ。《ライトロード・セイント ミネルバ》なんていいんじゃないかな。効果で墓地の四龍魔術師を増やせば《アストログラフ・マジシャン》のモンスター効果に繋がるね。

「ふむー。ためしに入れてみるのですよー」
さて。デッキ構築を待つ時間は退屈だな……。そうそう、遊戯王アーク・ファイブオフィシャルカードゲームが今日で幕を閉じるのに合わせて、ピンポイントレッスンも今日で幕を閉じるからね。次のOCGはヴレインズではなくデュエルモンスターズ扱いとなるようだね。デュエリスト的には名前がどうなっても問題はないんだけど……。デュエルモンスターズの名前を持っていなければならないなにかが起きるということかな?
「……せんせー? なにかおかしなことを聞いたよーな気がするのですよー」
ははは。細かいことを言うと、ピンポイントレッスン世界に外の世界のような『音』は存在しないから、聞いたというのはおかしな話だね。
「せんせー? ピンポイントレッスンが何と言ったのですかー?」
え? ああ、うん。遊戯王アーク・ファイブが今日で終わる以上、その名を借りたピンポイントレッスンが存在し続けるのも妙な話だと思ってね。
「終わると言ったのですかー?」
そう。終わりだ。さようなら。ちなみに明日からは『遊戯王OCG ピンポイントレッスン』が始まるよ。これからもよろしく。
「……ははー。ピンポイントレッスンが消滅するかと思ったのですよー」
ははは、まさか。たとえ消滅したとしても、次のターンには復活するよ。そう、ペンデュラム召喚のようにね。
「ははー。特にうまくありませんかねー」
もちろん一度に一つしか復活しないよ。そう、ペンデュラム召喚だからね。
「いーえ、あと数時間は同時に何体も復活するのですよー! とりあえずデュエルするのですよー!」
……ここに送られた映像からすると、きみの作ったデッキはなにやらもっさりしているようなんだけど……。
「とりあえず55枚デッキを作ったのですよー。デュエルで最適化していくのですよー」
まあ、いいけど……。いっそ《隣の芝刈り》でも入れたほうが良さそうな量のデッキだね。

「はっ!? 一気に四龍魔術師を墓地に送れるのですよー!」
……まあ、好きにするといいさ。そうだ、そろそろ話も終わりだろうし、最後に一つ選ばせてあげよう。
「せんせーが被害を受けるほーにするのですよー」
まだ選択肢も出ていないのに!? きみはぼくを人間扱いしていないんじゃないかと時々思うよ。特に、外の世界に出てからはね。ぼくはこれでも『ルール上、人間として扱う』効果を持っているというのに。
「なにを選ばせてくれるのでしょーかー?」
ああ……。これでこの場のピンポイントレッスンは終わりだから、最後に『遊戯王アーク・ファイブ』の間に出たすべてのカードの中からベストカードを一つ選ぼうと思ってね。今日の最強カードならぬ、『わたしの最強カード』だよ。
「ふむー。せんせーも選んでいーのではー?」
いや、そう言われても……。シャドールに始まり十二獣に終わったことは覚えているけど、デュエルできない時期も多かったからね。まあ、それでも……。お気に入りカードが1枚もないと言えば嘘になるかな。どれ、なにか探してみよう。
「ふむー。わたしは《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》ですかねー」

お。決めるのが早いね。
「使いやすいペンデュラム効果ですしー、攻撃力も高いですしー、新マスタールールでも使えそーですからねー。一体だけしか復活できなくなりますからー、ふつーに攻撃力の高い《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を使うのですよー」
そのカードが選ばれたとすると……同じものは避けるとして、まあ、同系統かな。ぼくは《アメイジング・ペンデュラム》だよ。

「ほほー?」
これも新マスタールールになってから活躍しそうだけど、そういう基準ではなくね。先攻1ターン目なのにエクストラデッキから五体復活なんてことすら行われていたペンデュラム召喚だけど、それでも見ていて楽しいことは間違いなかった。それに、最初にペンデュラム召喚の機会をくれた《星読みの魔術師》と《時読みの魔術師》がイラストに描かれていて、それを手札に揃えられる効果なのも高ポイントだ。新しい召喚方法が作られれば、まず自分でやってみたくなる。ぼくはそういう性分だから、マスタールール3導入直後を思い出すこのカードを選ばせてもらったよ。
「ははー。《EMモンキーボード》ではないのですねー」
うん。あれはまあ、確かに誰もがペンデュラム召喚を気軽に使えるという点で優秀なカードではあったけど、その話はしないでおこう。さて、それじゃあ……明日もまた来てくれるかな。新しい『OCGピンポイントレッスン』にだけど。リンク召喚とリンクモンスターについて話がしたいからね。
「ふむー。そーですねー。スターターデッキを買ってから来るのですよー」
それなら監視ついでにぼくも同行させてもらおう。もう警察沙汰はごめんだよ。
「《デコード・トーカー》をリンク召喚してみたいですねー。スターターデッキでできますかねー?」
できるようになっているだろうね。なんならスターター対戦でもしてみるかな。
「いーえ、せんせーがかわいそーですからー、しないのですよー」
よし、しよう。まずは今日のうちにそのズァークデッキを蹂躙するところから始めさせてもらおう。ぼくのこのペンデュラムデッキでね!
「ほほー? わたしの統合召喚に勝てますかねー?」
さあ、どうかな。それじゃあ、お楽しみはこれからだ!
「また次の機会にー」
また次の機会に!
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 20:06
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せんせーとわたしのデュエルリンクス(Part2)
Part1へ

(今日の最強カード:《アックス・レイダー》)

今日の最強カードはこれ! 《アックス・レイダー》! 攻撃力1700! 通常モンスター! レベル4! 以上! 問答無用に最強クラスのカードだったね! 忘れ去られたあのカードが、一時でも輝きを得る……それが新たなるデュエルワールド、デュエルリンクスの世界!
「ふむー。デッキは作れたのですよー」
ならばデュエルだ! ちなみにデュエルリンクスでは先攻後攻をコイントスに委ねる。今回はきみ視点で行ってあげよう。表が出ればきみの先攻、裏が出ればぼくの先攻。実にシンプルだね。
「ははー。選ぶことはできないのですかー?」
そう、できない。それゆえ、先攻が良いと思ったら案外後攻でも良かったりと、それぞれの良さに気づきやすくなっていたりする。それじゃあいくよ……それ!
「表ですねー。ふむー。先攻ですかー」
後攻か……。まあ、どちらでもいいようにデッキを作ってあるから、おそらく問題はない。それじゃあフィールド魔法《闇》を置いて、と……。さあ、きみのターンだよ。

「……? せんせー? どーしてわたしのターンでフィールド魔法を発動しているのでしょーかー?」
え? ああ……その説明はまだだったね。
「せんせー? しかもせんせーの手札が減っていないのですけどー」
うっかりしていた……。それじゃあ教えてあげよう。今、ぼくがフィールドゾーンに置いた《闇》。これはデッキ外から発動したものだ。だから手札が減っていないのは当然のことなんだよ。
「ははー。……ふつーにイカサマですねー」
待った! その軽蔑を含んだリアクションはやめてくれ! ぼくの説明が足りなかった。いいかい、デュエルリンクスでは、プレイヤーはそれぞれ一つのデッキにつき、一つ、『スキル』というものを選んでセットできるんだ。
「ははー。ほんとーですかねー?」
本当だとも! スキルは自分が使用するキャラクターのイメージに合っていることも多く、たとえば闇遊戯なら、闇のゲームを仕掛けていた初期のイメージからか、『デュエル開始時点で自分フィールドに《闇》を発動する』というスキルが使えるんだ。今回はそれを使ったんだよ。
「ははー。ほんとーでしょーかー?」
だから本当だと……。ちょっと待ってくれたまえ。メモメモ。それじゃあ、手間をかけることになるけど、きみもこの四つのスキルから一つを選んで、そのスキルを含めてデッキ構築をやり直してくれるかな。もちろん、使わなくてもいいけどね。
「ふむー。イカサマは好きではないのですけどー」
まさにそのもの、『イカサマ』という名前のスキルもあったりするんだけど……。このルールはちょうど乃亜編のデッキマスタールールに近いものがあるかな。OCGに存在しないルールでも、互いにそれを平等に使用できるのなら、フェアなゲームは成立する。タッグフォースシリーズのディステニードローがその良い例だね。
「なるほどー。ふむー。ではー、デッキを考え直してみますかねー」
それじゃあ三十分くらい待機しておこうか……。いくぞ壁! ぼくとデュエルしろ!
「ふむー……。ほほー。なるほどー。でしたらー……」
ふん! こんなものか! 口ほどにもない壁だね! まあ口はないんだけどね! もう一度勝負だ、壁!
「デッキができたのですよー」
はあはあ……見たか! ノーダメージクリア! 評価点プラス500だ!
「せんせー? なにをしているのでしょーかー?」
とりあえずデッキの回転具合だけを確かめていたんだよ。さあ、ぼくとデュエルしよう。
「ふむー。せんせーはデッキを作り直さなくてーのでしょーかー?」
ああ、問題ないよ。というよりも、最初からきみがスキルを使うことを前提に組んでいたからね。いまさら変える理由もない。それじゃあ、さっきのコイントスの通り、きみの先攻だよ。
「ふむー。わたしは一度デッキを変えましたからー、コイントスをやり直してもいーのですよー?」
先行で罠を伏せまくるために構築し直したかもしれない、ということかな。気にしないよ。まあ、やったほうがいいというならコイントスをやり直してもいいけどね。
「やり直したほーがいーですかねー」
それじゃあいくよ……表だ。なんだ、結局きみの先攻だね。それじゃあいくよ! デュエル!
「スキル『頂に立つ者』! フィールド魔法《山》を発動するのですよー!」

やるな! ぼくのスキルは『闇の力』! フィールド魔法《闇》をデュエル開始時から発動している! さあ、デュエルだ!

/せんせLP4000手札4 ||闇
/わたしLP4000手札4 ||山
「わたしの先攻ー! わたしは《セイント・バード》を通常召喚!」

エクストラデッキが5枚……来るぞ遊馬!
「さらに《セイント・バード》を墓地へ送って《馬の骨の対価》発動ー! カードを2枚ドローするのですよー!」

へえ……初期ライフ4000でフィールドをがら空きにするその度胸は褒めてあげよう!
「《強欲なカケラ》発動ー! さらにリバースカードセット! ターンエンドなのですよー!」

カケラ採用型デッキ……さらに《馬の骨の対価》で加速か。なるほど。良いデッキだ。ぼくのターン! ドロー!
/せんせLP4000手札5 ||闇
/わたしLP4000手札2 |カケラ 伏せ1|山
強靭! 無敵! 最強! 《アックス・レイダー》を通常召喚! さらに《ワンダー・バルーン》発動! このカードは手札を捨てることで相手モンスターを弱体化させる!

「はっ!? なぜかメインフェイズ1で発動しているのですよー!」
…………。ごめん。一つ、謝らなければいけないことがあった。
「ははー。何でしょーかー?」
デュエルリンクスのルールはOCGのスピードルールとほぼ同じでね。つまり、メインフェイズ2が存在せず、ドロー、スタンバイ、メイン、バトル、エンドの流れになっているんだ。
「ははー……。聞いていませんねー」
済まなかった。……もしかして、デッキ構築からやり直したほうがいいかな。
「いーえー。わたしのデッキは……はっ!? 情報アドバンテージを稼がれているのですよー!」
ということで、永続系カードも伏せカードも、メインフェイズ1にフィールドに出さないと、それ以外に出すタイミングがないから使いようがないんだよ。つまり、《青い忍者》や《赤い忍者》がOCGよりも少し強いんだ。
「ふむー。なるほどー。ではー、どーぞー」
よし! それじゃあぼくは《ワンダー・バルーン》の効果発動! 手札の《ブラック・マジシャン》を墓地に送ることで、このカードにバルーンカウンターを一つ置く! きみのモンスターはバルーンカウンター一つにつき攻撃力が常に300ダウンする!
「ほほー。手札をすべて捨ててもいーのですよー?」
《ツイスター》が怖いから遠慮しておくよ。それじゃあバトルフェイズ! 行け《アックス・レイダー》! プレイヤーにダイレクトアタックだ! 城之内スラッシュ!
「ふむー。なにも発動しませんねー」
それじゃあターンエンドだよ。きみのターン!
「わたしのターン! ドロー!」
/せんせLP4000手札2 アックスレイダー|ワンダーバルーン(1)|闇
/わたしLP2300手札3 |カケラ 伏せ1|山
「はっ!?」
どうしたのかな……。手札3枚すべてが《青眼の白龍》だったりするのかな。
「いーえー。わたしはフィールド魔法発動! 《フュージョン・ゲート》!」

ああ! せっかく発動していた《山》が墓地に!
「そして《フュージョン・ゲート》の効果発動ー! わたしは手札の2枚のモンスターを融合させるのですよー!」
馬鹿な! 手札に融合セットが揃っているだと!?

「手札の《スカイ・ハンター》と《セイント・バード》を除外して融合! 赤き空の支配者よ、気高く美しき緑の鳥よ! 今一つとなりて、新たな翼で地上を滅ぼせ! 融合召喚! レベル6、《紅陽鳥》!」
なぜ召喚口上を考えているんだ!
「空いた時間で考えていたのですよー。バトル! 《紅陽鳥》で《アックス・レイダー》を攻撃ー! バーニング・スカイ・ストリーム!」
だが! 《紅陽鳥》の攻撃力は《ワンダー・バルーン》によって2000に下がって……ぐわー!
「《アックス・レイダー》撃破! ターンエンドなのですよー!」
負けるか! ぼくのターン! ドロー!
/せんせLP3700手札3 |バルーン(1)|闇
/わたしLP2300手札0 紅陽鳥|カケラ 伏せ1|フュージョンゲート
相手の手札は0……。しかし次のターン、《強欲なカケラ》を含めて3枚のドローが約束されている。ぼくは《ワンダー・バルーン》の効果発動! 手札の《エレメント・デビル》を墓地へ送り、バルーンカウンターを一つ追加! きみの《紅陽鳥》は攻撃力がさらに300下がり、1700となる!
「ふむー。手札を出し惜しみしていますねー」
当たり前だ! すべてを《ワンダー・バルーン》に賭けたデュエリストを、ぼくは何人も《ツイスター》で滅ぼしてきた! しかし一方で、《ワンダー・バルーン》を破壊できず手も足も出ず敗北したこともある……。だが! ぼくは相手が《ツイスター》を引くか引かないかの勝負なんてしたくないね! 心臓に悪いからだ!
「ほほー。ではー、どーするのでしょーかー?」
モンスターを守備表示! へへ! こいつは罠だから気をつけな! ターンエンド!
「意味が分からないのですよー! わたしのターン! ドロー!」
/せんせLP3700手札1 裏守備1|バルーン(2)|闇
/わたしLP2300手札1 紅陽鳥|カケラ 伏せ1|フュージョンゲート
「スタンバイフェイズに《強欲なカケラ》の強欲カウンターが乗るのですよー! このターンでカウンターは2つ! 《強欲なカケラ》の効果発動ー! このカードを墓地へ送って2枚ドロー!」
くそう……カケラ使いは発動前に壊滅的被害を与えなければいけないのに……まさかこちらが防戦一方とはね。
「ふむー……。フィールドに《闇》がありますからー……。いーえ、《ハネハネ》かもしれませんねー」
ぴゅーぴゅぴゅぴゅー♪
「いーえ、ここは強気に行くのですよー! わたしはモンスターを守備表示! さらにリバースカードを1枚追加!」
どこが強気なのかな……。
「さらに! バトルフェイズで《紅陽鳥》の攻撃! 紅葉・サン・バーニングファイア!」
たかが攻撃力1700で勝てると思ったか! ……ダメージステップ開始時までいいかな?
「どーぞー」
守備モンスターオープン! これは《光霊使いライナ》! フィールドパワーソースで守備力は1500から1700に! 最近憑依装着が出たようだね! おめでとう!

「甘いのですよー! ダメージステップ! すでに伏せていたリバースカードを発動するのですよー! 《援軍》!」

馬鹿な! 《援軍》だと!?
「これによって《紅陽鳥》はこのターン、攻撃力が500アップするのですよー! 攻撃力2200! 《光霊使いライナ》を撃破!」
くっ……無意味に《光霊使いライナ》の効果が発動し、光属性が存在しないのでなにもせず墓地へ行く! まさか地上を滅ぼす鳥に、兵士が加勢してくるとはね!
「《ハネハネ》でなくて助かったのですよー。それではー、ターンエンドなのですよー」
ぼくのターン! すでに《紅陽鳥》の攻撃力は1700! さらに相手の伏せカードは《ツイスター》とは思えない! つまり、今がチャンス! ドロー!
/せんせLP3700手札2 |バルーン(2)|闇
/わたしLP2300手札1 紅陽鳥 裏守備1|伏せ1|フュージョンゲート
はっはっは! ぼくは《ワンダー・バルーン》の効果発動! 手札に来てしまった《ワンダー・バルーン》を墓地に捨て、バルーンカウンターを3つに増やす! これできみのフィールドのモンスターは全員攻撃力900ダウン! 見たまえ! せっかく融合した《紅陽鳥》も攻撃力1400! 守備表示にでもしたらどうかな!
「ははー。なぜか温存している手札があるよーですねー」
切り札は最後まで取っておくものさ! ぼくはこれでターンエンド!
「ふむー? 上級モンスターは捨てるはずですしー……。何ですかねー?」
きみのターンだぜ!
「わたしのターン! ドロー!」
/せんせLP3700手札1 |バルーン(3)|闇
/わたしLP2300手札2 紅陽鳥 裏守備1|伏せ1|フュージョンゲート

「わたしは《セイント・バード》を通常召喚! これで《紅陽鳥》と合わせて攻撃力は2000!」
つまり単体では600! 《山》を失ってすっかりデッキの特性が生きなくなっているようだね!
「いーえ、わたしはここで《馬の骨の対価》を発動ー! 《セイント・バード》を墓地に送って2枚ドロー!」

くっ……。20枚デッキだからコンボが成立しやすくなっている! そこに気付くとは……やはり天才、いや、それはない。
「馬鹿にされたのですよー! バトル! わたしは《紅陽鳥》でダイレクトアタックーッ! レッド・フェザー・ジェノサイド!」
ライフで受ける! まだ2300ポイント……焦る時間じゃない!
「ターンエンド!」
ぼくのターン! 応えろデッキ! 最強デュエリストのデュエルはすべて必然!
「はっ!? シャイニングドローは禁止なのですよー!」
ドローカードさえも、デュエリストが想像する! ほわんほわん……《アックス・レイダー》だ!
「それはすでに破壊したのですよー!」
気分だけ、シャイニング・ドロー!
/せんせLP2300手札2 |バルーン(3)|闇
/わたしLP2300手札2 紅陽鳥 裏守備1|伏せ1|フュージョンゲート
……ふっ。
「せんせー?」
ターンエンド! きみのターンだ!
「ははー。それではー、わたしのターン。ドロー!」
/せんせLP2300手札2 |バルーン(3)|闇
/わたしLP2300手札3 紅陽鳥 裏守備1|伏せ1|フュージョンゲート
「わたしは《アックス・レイダー》を召喚ー!」

馬鹿な……。残りデッキ6枚。そろそろ《青眼の白龍》を引いているはずでは……?
「わたしのデッキに《青眼の白龍》があるとは限らないのですよー?」
いや、まあそうなんだけどね。きみなら絶対に3枚入れてくると思ったのに……。そのために《光霊使いライナ》を投入したのに……。
「はっ!? メタを張られていたのですよー!」
まあいい……。出てこないなら下級モンスターと成り果てたきみのしもべを狩り尽くすまでだ。さあ! かかってこい!
「ははー。なぜ強気なのでしょーかー? バトル! わたしは《アックス・レイダー》で攻撃ー! 城之内スラッシュ!」
真似された! だがたかが攻撃力800程度、もはや斧の一撃ではない! ライフで受け……はっ!?
「はっ!? わたしの癖が真似されたのですよー!」
あの伏せカード……いや、ここはライフだ! ぐわああー!
「さらに《紅陽鳥》で攻撃ー! フレイム・バード・ストライク!」
トラップ発動!
「!? せんせーのフィールドに伏せカードはないのですよー!?」
トラップがないならモンスター効果だ! ぼくは手札の《クリボール》を墓地へ送って効果発動! 《紅陽鳥》を守備表示に変更! これによって《紅陽鳥》の攻撃を止める!

「ふむー。《紅陽鳥》の攻撃力は1400ですからー、まだ耐えられたと思うのですけどー」
ぼくをセルゲイ・ヴォルコフと一緒にしないでほしい。ぎりぎりまで耐えることを楽しむ趣味はないし、フィールド魔法《エンタメデュエル》は発動していないし、わずかな戦闘ダメージで敗北する状況なんて迎えたくない。これで攻撃は終わりだね?
「そーですねー。ターンエンド!」
ぼくのターン! 来てくれ……運命の、ドローッ!
/せんせLP1500手札2 |バルーン(3)|闇
/わたしLP2300手札2 アックスレイダー 紅陽鳥(守備) 裏守備1|伏せ1|フュージョンゲート
来たか!
「ほほー? なにがでしょーかー?」
ぼくは《エレメント・マジシャン》を召喚! フィールド魔法《闇》により、魔法使い族は攻撃力200アップ! よって1700!

「ほほー……。しかし《紅陽鳥》の守備力は1800! 倒されはしないのですよー!」
だったらまずは、そこのかわいそうな《アックス・レイダー》を葬り去る! しかしその前に、《呪魂の仮面》を手札から発動! 《紅陽鳥》に装備させてもらおう!

「ほほー? 《紅陽鳥》の攻撃力は1400なのですよー?」
手札をすべて使い切ったから言わせてもらうけど、きみの守備モンスター、どうせ《ハネハネ》だね? ぼくの《エレメント・マジシャン》は次のターンにフィールドから消え去るだろう。つまり、《紅陽鳥》と適当な下級モンスターで攻撃されればぼくは死ぬ。よって今さらだけど攻撃を封じさせてもらうよ。
「なるほどー。そのカードを温存していたのですねー」
まあ……先に使えばよかったのかどうかはよくわからない。《生贄の抱く爆弾》があれば、《呪魂の仮面》を装備することでアドバンス召喚へ誘導するというコンボが決まるんだけどね。ないものはない! バトル! 攻撃力1700でかつての攻撃力1700を攻撃! エレメンタル・ホーリーシャイン!
「《アックス・レイダー》は破壊されますねー」
《エレメント・マジシャン》の効果は水属性か風属性がいないと適用されない……。きみが出した風属性モンスターを利用する算段があったんだけどね。少し甘かったか。これでターンエンド!
「わたしのターン! ドロー!」
/せんせLP1500手札0 エレメントマジシャン|バルーン(3) 呪魂の仮面|闇
/わたしLP1400手札3 紅陽鳥(守備) 裏守備1|伏せ1|フュージョンゲート
「守備モンスターを反転召喚するのですよー! わたしのモンスターは《死の4つ星てんとう虫》!」
あ! そのモンスターか!

「その効果で相手フィールドのレベル4モンスターをすべて破壊! よって《エレメント・マジシャン》撃破!」
相手を選ぶ代わりにアドバンテージを稼ぎにいける……良いモンスターだ! だが《ワンダー・バルーン》によって攻撃力は900ダウン! 元々800のそのモンスター、で、あ。ああっ!
「ほほー? どーしたのでしょーかー?」
このタイミングで反転召喚したということは……アドバンス召喚のリリースに使う気か!
「そのとーり! わたしはフィールドの《死の4つ星てんとう虫》と《紅陽鳥》を生け贄に! 《青眼の白龍》を召喚するのですよー!」

うっ……この瞬間、装備されていた《呪魂の仮面》は墓地へ行く!
「《青眼の白龍》の攻撃力は3000! 《ワンダー・バルーン》の効果を受けても2100! せんせーを倒すにはじゅーぶんなのですよー! バトル! 《青眼の白龍》の攻撃! 滅びのバーストストリーム!」
うああああ……!
/せんせLP0手札0 |バルーン(3)|闇
/わたしLP1400手札2 青眼の白龍|伏せ1|フュージョンゲート
ふっ……きみの勝ちだ。
「ふむー。《青眼の白龍》が使えましたからー、いちおー満足できましたかねー」
馬鹿な! この程度できみが満足するはずがない!
「い、いーえ、満足したのですけどー」
デュエルリンクスにはスキル以外にも独自の要素がある! たとえば月に一回ほどのペースで行われる、イベントやミニイベント!
「ふむー。なにがあるのですかねー?」
過去に行われた三つのイベントを振り返ると、一つ目が何百万人のデュエルリンクスデュエリストが個別にペガサスに挑戦する、王国編を思わせるイベント。ペガサスと戦うことでイベントポイントが貰え、溜まっていくとカードと交換可能なアイテムや課金の代わりになるゲーム内通貨、そして《サクリファイス》やトゥーンモンスターが貰えるんだ。

「ふむー。びみょーですかねー」
二度目のイベントはプチイベント。デュエリストの前にたまに表遊戯こと武藤遊戯が現れて、デュエルをしてくれる。強力なデッキで挑んできた時の彼を倒せば、《破壊竜ガンドラ》や《トイ・マジシャン》が手に入る、可能性がある。

「ははー。やはりびみょーですかねー」
三度目のイベントは、二度目となるペガサスイベント。何千万人に膨れ上がった世界中のデュエリストが、ペガサス会長に一睡もさせずデュエルを挑み続けて報酬を奪い続けるイベントだ。前のイベントでは《サクリファイス》セットが一揃いしか揃わなかったから、二揃い目を手に入れることも可能。新パックで登場した《センジュ・ゴッド》や第一弾パックの《ソニックバード》を使えば、安定して《サクリファイス》を出せるデッキも構築可能だ。
「ふむー。《青眼の究極竜》が1ターンで出せるデッキなら興味がありますかねー」
《太陽の書》はまだ実装されていないかな……。実装されれば《幻想召喚師》と《王家の神殿》と《アポピスの化神》で可能にはなるね。それよりは城之内くんのレベルを上げて《凡骨の意地》を手に入れたほうが早そうだけど……。
「ふむー。やはりびみょーそーですかねー」
ああ。あと、コナミくんと戦えるよ。
「? KONAMIは会社だと思うのですけどー」
いや、コナミくんの名前で親しまれている、あのタッグフォースシリーズの主人公だよ。
「……ほほー」
パートナーとなるデュエリスト次第で世界を救いも滅ぼしもし、軽妙なトークでみんなを笑顔にし、シナリオをクリアしたキャラクターからはカードパックを貢がれ続ける……。あの、歴代主人公にも比肩しうる、ゲームの中だけの住人……最強デュエリストと言っても過言ではない彼が、敵として立ちはだかるのさ。
「ほほー。それは少し面白そーですかねー」
コナミくんと戦うには、ゲームを少しだけ進める必要がある。まあ、ステージミッションという、『次はモンスターを五体倒してみよう』、『デュエルで合計10回勝利してみよう』といったわかりやすい目標が設置されているから、それをクリアしつつ、デュエルリンクス独自のデュエルを大体体感で覚えた頃には戦えるようになっているだろう。ちなみに、参考までにぼく一人の体験を言うとだね。
「いーえ、聞きたくないのですよー。弱すぎるわけではないのでしょー?」
うん。……それは聞いてないことになるのかな? まあ、その心配はしなくていいとだけ言っておこう。
「ほほー。そーですねー。それではー、少しだけ遊んでみますかねー」
そうそう、その『少しだけ』が肝心なんだ。新しい自分に会うために、そしてゲームにドハマリするためにはね。
「せんせー? わたしはどちらのために遊ぶわけでもないのですけどー」
まあ、それじゃあ、あと数日はわくわくしながら待っていてくれたまえ。……これがきみの新しい肉体の住所や氏名や電話番号やメールアドレスだ。『もう人生は捨てたから、人間関係はどうなってもいい』そうだ。ただし家族の邪魔はしないでほしいとも。そうそう、スマートフォンを使うにあたってはそれなりのお金が必要だけど、そのあたりはぼくと知り合いでフォローできるからなにも問題はない。月のお小遣いは五十万円、仕事は無し、バイトも無し、学校には最近通っていない、ただし在籍はしているから通学可能。なにか不満はあるかな?
「ほほー? 五十万円ということはー、カードが買い放題ですねー」
ああ、生活費は全部その中から工面することになるからね。最初は趣味に使えるのは五万円までと思っておくといいよ。ぼくの余っているカードでよければいくらか譲ってあげてもいいけど……。
「ほほー! それではー、ウルトラレアの《青眼の亜白龍》がほしーのですよー!」
ぼくも持っていないものを! 論外だ! そうだね……《死者蘇生》なんてどうかな?
「ふむー。貰っておきますかねー。貰えるカードは全部貰っておくのですよー!」
それじゃあぼくも久々に手持ちのカードを漁るかな……。この世界と違って、現実世界のカードには、一つ注意点があるから気を付けたまえ。
「何でしょーかー?」
カードは、かさばる。まず置き場所を確保してからカードを集めることだ。それじゃあ、また外出の機会に。
「また次の機会にー」
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 19:43
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せんせーとわたしのデュエルリンクス(Part1)
(今日の最強カード:《青眼の究極竜》)

ぼくは手札の《青眼の白龍》三体を融合! フハハハハ! 現れよ、最強にして究極のドラゴン! 《青眼の究極竜》!
「はっ!? いまさらせんせーが現れたのですよー!」
やあ、こんにちは。約八か月ぶりといったところかな。今日はきみにちょっとしたデュエルの話があって来たんだ。
「いーえー、その前にわたしがせんせーに話があるのですよー」
へえ……とりあえず聞こうか。弁明とやらを。
「いーえ、ふつーの話なのですけどー。わたし用の肉体が、なぜかどこにも存在していないよーなのですよー」
『ケースに肉体をセットしてください』
「こーいう画面が表示されていますからー、外の世界の肉体がなくなってしまったよーなのですよー」
ああ……うん。そのことについてだけどね。最近はアニメデュエルモンスターズのリマスター放送も乃亜編まで辿り着いてね。いやいや、懐かしいな。
「ははー。わたしも見ていますからー、知っているのですよー」
さて。お問い合わせの件について端的に結論だけを言うと、きみに他人の体を使わせるのはとても危険だとぼくが判断してね。肉体の持ち主には元の生活に戻ってもらったよ。したがって、装備対象となっていた人体はフィールド上を離れ、きみは墓地へ送られるというわけだ。
「はっ!? わたしが装備カード扱いになっているのですよー! せめてオーバーレイ・ユニットにしてほしーのですよー!」
墓地へ送られること自体に異論はないんだね。しかしきみに現実での生活を送りたくても送れない不自由を味わわせるのは、数少ない知り合いとして忍びない。たとえそれが、当たり前のように殺人未遂を犯す危険人物であってもだ。
「ははー。何のことでしょーかー?」
それはとぼけているわけじゃなく、本気の本音で言っているね? だから危ないんだよ。ということで、ぼくもここに戻るに当たって、ちょっと探し物をしてきてね。きみの新たな肉体の提供者を見つけたんだ。
「ほほー?」
まだごたごたが片付くまで二、三日あるけど、要するに自殺志願の人でね。もうこんな世界に生きていたくないと真剣に言うものだから、それならきみと入れ替わりでこの世界に連れてきてしまえばいいと考えたわけさ。
「ははー。なるほどー」
元々人生が終わってもいいと考えているくらいだし、きみに肉体を与えた結果殺人犯となったとしても、まあ問題はないだろう。本人が知らなければいいだけだからね。ということで、きみは近々、ぼくのいる外の世界に復学できる。ちなみに高校生だから、その気になれば学校生活も体験できるよ。
「ははー。それはどーでもいーですかねー。どーせ、アカデミアではないのでしょー?」
その質問が飛び出してくるところに、きみの外の世界への知識のなさが窺えるな……。一度体験してみて、全然デュエル中心に回っていない世界だということは、なんとなく察せられたんじゃないのかな。
「そーですねー。遊戯王以外のカードゲームがとても多かったのですよー」
まあね。さて、ということで、今回はちょっとした布教に来たんだよ。
「わたしが神なのですよー?」
そちらの布教じゃなくてね。ぼくの辞書ではそれは二番目以降の意味合いだ。『布教』と言えば、『1.自分の趣味を他人に広め、共有しようとすること』だ。つまり……デュエルリンクスは知っているね?
「とーぜんなのですよー。アニメでもCMが流れていますからねー。しかし、弱いカードしか使えないゲームなのでしょー? どーでもいーですかねー」
確かにそうだ。デェエルリンクスのサービス開始時点では、攻撃力最強の下級モンスターは《アックス・レイダー》。たった1700で、効果も持たないモンスターが他のデュエリストに恐れられ、ばっさばっさと攻撃力1600たちをなぎ倒していたものだよ。

「ははー……。せんせー? 《アックス・レイダー》が強いということは、シンクロ召喚はないのでしょーかー?」
お、読みが鋭い。その通りだ。現状のデュエルリンクスは原作の『遊☆戯☆王』に雰囲気が似ていてね。つまり融合モンスターはあるけどシンクロ・エクシーズ・ペンデュラムはない。ペンデュラムに至っては、カードゾーンからペンデュラムゾーンが削除されているから、当分実装の見込みはないだろうね。
「ははー。実装とは何でしょーかー?」
ん……? ああ、そうか。きみはオンラインゲームをしたことがないのかな。ピンポイントレッスンの世界では無料で不眠不休でオンラインのパソコンレベルの作業ができるんだから、思えばこれほどオンラインゲームに適した環境もないというのにね。
「いーえ、何度かやったことはあるのですよー。しかし、ほしーカードをドローできませんからねー」
……それは、オンラインのカードゲームの話だね?
「いーえ、RPGなのですけどー」
よし。デュエル脳認定だ。まあ、オンラインで提供されているゲームには、プレイヤーがゲームを遊びつくしたからさようなら、と言わないよう、定期的に新たな要素が追加されているんだよ。デュエルリンクスであれば、それは新たなカードパックや期間限定のデュエルイベントだったりする。
「ははー。デュエルイベントなのですかー?」
お。デュエルと聞くと興味が湧いてきたようだね。そう、それじゃあこのあたりで一度、デュエルリンクスの世界のデュエルを体感してみようじゃないか。
「ふむー。ペンデュラム召喚は使えないのですよねー?」
まあね。しかし……このリストを見てみたまえ。
「ほほー。……びみょーなカードばかりですねー。せんせーのデッキでしょーかー?」
これがぼくのデッキだとすると、40枚や60枚どころの話じゃない量になってしまうよ。ここに書かれているカードは、デュエルリンクスのサービス開始時点から存在していたパック『アルティメット・ライジング』に収録されているものたちだ。ウルトラレアカードは1ボックスに各種1枚ずつ、スーパーレアカードは1ボックスに各種2枚ずつ、レアとノーマルは3枚以上存在するから、ここでは都合上、3枚と書いてある。
「ふむー。やはりびみょーなゲームなのですねー」
それはやってみないとわからないよ。ということで、今からここに書かれているカードを使って、ぼくとデュエルしてみよう。デュエルはスピードルール! デッキを20枚から30枚で構築し! エクストラデッキを0枚から5枚で作成! 互いのライフポイントは4000! 初期手札は4枚! モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンはそれぞれ三か所のみ! 当然先攻ドローは無しだ! さあ、ぼくとデュエルしろ!
「ははー。興味がないのですけどー」
このデュエルを受ける気がない、と……? 貴様それでもデュエリストか!
「そーなのですよー」
……う、うん。しかし受けてもらわなければ困る! それじゃあ、とりあえず今言ったルールで一度デュエルしてくれることを、新たな肉体を提供する条件とさせてもらうよ。
「はっ!? まるで乃亜編なのですよー!」
デュエルを受けずこの世界で永久に楽しく過ごすか! それともデュエルをして勝敗に関わらず外の世界で楽しく過ごすか! きみに与えられた選択肢はそれだけだ!
「とても優しー選択肢ですかねー。ではー、受けるのですよー」
よし! ならばデッキ作成とテストプレイの壁デュエルのため、きみに一時間の猶予を与える! ちなみに言い忘れていたけど、そこに書かれているカードの他に、ゲーム初心者でもすぐ手に入るこのカードたちを使わせてあげよう。
《ブラック・マジシャン》!

《青眼の白龍》!

《真紅眼の黒竜》!

《ブラック・マジシャン・ガール》!

ちなみに今月中までに始めたプレイヤーには絵違いの《ブラック・マジシャン》と《青眼の白龍》が提供されるから、《ブラック・マジシャン》と《青眼の白龍》は2枚まで、《真紅眼の黒竜》と《ブラック・マジシャン・ガール》は1枚まで使用可能とさせてもらうよ。
「ふむー? 《青眼の白龍》を3枚使えないのですかー? やはりびみょーなゲームですねー」
……じゃあ、特別にこの四種を3枚まで使っていいことにしてあげよう。まあ、運次第では2枚目3枚目を早期に入手することもできるからね。その代わり、ぼくもきみとまったく同じ条件でデュエルさせてもらうよ。
「ふむー。そーですねー。勝った時の追加報酬もほしーですかねー」
そうだね……。じゃあ、デュエル後に要求してくれれば可能な限り応えよう。ただし勝つのはぼくだから、なにをお願いするかという皮算用に頭を使う必要は一切ないよ。
「はっ! 挑発されているのですよー! こんな簡単なルールで負けるはずがないのですよー!」
それはどうかな?
「それではー、また一時間後の時間にー」
ああ……また一時間後に。

Part2へ

☆リスト☆
ウルトラレア(各1枚)
《ソニックバード》
《幻想召喚師》
《ハネハネ》
《クリボール》
《アックス・レイダー》
《青眼の究極竜》
《自律行動ユニット》
《フュージョン・ゲート》
《マジック・ジャマー》
《マジック・アーム・シールド》
スーパーレア(各2枚)
《7つの武器を持つハンター》
《死の4つ星てんとう虫》
《ジャッジ・マン》
《ワンダー・バルーン》
《強欲なカケラ》
《ツイスター》
《突撃指令》
《破邪の大剣−バオウ》
《魔霧雨》
《呪魂の仮面》
《マジカルシルクハット》
《援軍》
レア(各3枚)(実際は各6枚)
《クラブ・タートル》
《神竜−エクセリオン》
《ヴァイロン・オーム》
《マーダーサーカス》
《光霊使いライナ》
《闇霊使いダルク》
《風霊使いウィン》
《火霊使いヒータ》
《水霊使いエリア》
《地霊使いアウス》
《カラテマン》
《ドリーム・ピエロ》
《スケルエンジェル》
《ムカムカ》
《ネコ耳族》
《スカイ・ハンター》
《ドラゴン・ゾンビ》
《デビル・ボックス》
《紅陽鳥》
《馬の骨の対価》
《契約の履行》
《アースクエイク》
《閃光の双剣−トライス》
《魔力無力化の仮面》
《秘術の書》
《闇の破神剣》
《トラップ・ジャマー》
《立ちはだかる強敵》
《老化の呪い》
《迎撃準備》
《アヌビスの裁き》
《補充要員》
ノーマル(各3枚)(実際は8〜9枚)
《要塞クジラ》
《ローガーディアン》
《ガーディアン・トライス》
《シャドウ・グール》
《吹き荒れるウィン》
《燃え盛るヒータ》
《逆巻くエリア》
《荒ぶるアウス》
《増幅する悪意》
《エレメント・デビル》
《エレメント・マジシャン》
《エレメント・ソルジャー》
《ガーディアン・バオウ》
《勇気の砂時計》
《空の昆虫兵》
《尾も白い黒猫》
《朱い靴》
《ブレードフライ》
《寄生体ダニー》
《闇魔界の覇王》
《セイント・バード》
《メデューサの亡霊》
《金色の魔象》
《儀水鏡との交信》
《儀式の檻》
《昇華する魂》
《カード・フリッパー》
《トルネード》
《輪廻転生》
《7》
《グリフォンの羽根帚》
《士気高揚》
《心眼の鉾》
《財宝への隠し通路》
《革命》
《要塞クジラの誓い》
《亀の誓い》
《ローの祈り》
《徴兵令》
《強引な安全協定》
《生命力吸収魔術》
《隠された魔導書》
《メテオ・レイン》
《体力増強剤スーパーZ》
《ホーリージャベリン》
《毒蛇の牙》
author:海水晶, category:ピンポイントレッスン, 18:43
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